東北地方の高速道路の無料開放 |
[ ITS/CASE&MaaS ] 2011年6月20日 |
6月20日(月)から東北地方の高速道路の無料化が開始され、全国で行われていた土日祝日の上限1000円の社会実験は終了した。無料通行するには、①被災証明および本人確認ができる書面の提示、②ゲートは(ETC搭載車両)も一般レーンを通行、が必要となる。なお、平成16年、17年から実施されているETC車両に対する深夜・早朝夜間割引、通勤割引、大口・多頻度割引、マイレージ割引は継続されることになった。
高速道路の料金は「揮発油税暫定税率の見直し」「高速道路建設のあり方」を含め、このところ政策課題の一つの目玉として常に話題になってきた。今回の見直しは、東日本大震災の復興対策とその財源対策という面も強いが、一方で従来の論争を終息させる過程であるのかどうか注目される。休日の上限1000円制度は、鉄道やフェリーなど関係業界や、観光地への影響も少なくなかった。また、東北地方以外で行われていた無料化実験中の区間は実験を一時凍結する。今回は「ETC以外の車両も対象」に含まれる。
制度変更は本件のみならず、いずれも影響が出るのは当然で、影響が出るからこそ「社会実験」の意義がある。一連の実験の総括が期待される。