名大森川教授「駐車デポジットシステム(PDS)」について講演 |
[ ITS/CASE&MaaS ] 2009年5月15日 |
名大大学院森川教授(写真)は、5月15日(金)愛知県ITS協議会の第48回会員セミナーで、過去3年間実施してきたPDSプロジェクトの成果について発表した。
PDSは、ロンドンやシンガポールで行われている「ロードプライシング=都市乗り入れ賦課金」について、「対象地域」に「用途があり駐車する利用者には賦課金の一部を還付」することにより、通過交通対策と、対象地区の業務交通・買い物交通需要」の両立を図ろうという実験。
伝統的な交通工学的分析、アプローチのみでなく、政策実現の「効率性」や賦課金の使途方法による「公平性」、賦課金の「所得逆進性」など経済政策的面や「ゲーム論的制度設計」も検討を加えた点で、「より実現性を見据えた」分析・実験であり、今後の検討が注目される。
なお、当日は「トラック事業者の運用効率化支援による都市圏環境改善効果」について、国土交通省中部運輸局藤原部長、日建設計総合研究所森島主任研究員の発表も行われた。