Mobileye社をインテルが1.7兆円で買収 |
[ ITS/CASE&MaaS 自動運転 ] 2017年3月13日 |
自動運転における画像認識技術で注目されているMobileye社をインテルが1.7兆円で買収することが発表された。
Mobileye社は、1999年にエルサレムのヘブライ大学教授のアムノン・シャシュア(Amnon Shashua)氏とモジブ・アビラム(Ziv Aviram)氏によって創業された会社で、本社はオランダにあるが、研究開発センタはエルサレムにある。
同社は2007年に単眼カメラだけで、先行車との衝突防止、先行車追従、白線認識、などの機能を実現できるイメージプロセッサEyeQを開発し、単眼カメラが安価に導入できることもあり、大きくシェアを伸ばしてきた。
現在では、テスラモーターズ、アウディ、BMW、オペル、フィアット、フォード、ゼネラルモーターズ、ホンダ、ジャガー・ランドローバー、ボルボ、日産など、日欧米の主要自動車メーカの約9割にSoC(システム・オン・チップ)を供給している。
買収後の事業形態は、モービルアイに、インテルの自動車産業向けの活動を集約しているADG(Automated Driving Group)を統合することになる。これにより、モービルアイの事業は、インテルのシステムエンジニアやシミュレーション、地図データ、クラウドなどの技術、車両構築の技術者、ソフトウェア技術者などを結集することになる。
(この項http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1703/15/news025.html)
下図は自動運転を巡る各社の資本・提携関係である。インテルがモバイルアイを買収したことによりBMWとの関係が強化されるという観測もある。
図は日経エレクトロニクス2017・4月号掲載図を加工した。