注目すべきITSに関する2つの検討会 |
[ ITS/CASE&MaaS ] 2023年8月12日 |
最近、ITSに関する重要な2件の会議が開催されている。一つは、総務省の「次世代のITS通信"研究会(座長 森川 博之 東京大学大学院 工学系研究科 教授)」で、8月4日(金)に第6回目を開催し、実質的に終了した。
2つ目はデジタル庁の「モビリティ・ロードマップ」のありかたに関する研究会(座長 石田 東生 筑波大名誉教授)で8月9日(水)に第6回目を開催した。
▼「次世代のITS通信"研究会」では、自動運転に必要なV2X通信の電波について、現在放送業界に割り当てられている5.9 帯をITS通信に割り当てること検討していた。
研究会では、「中間とりまとめ案」につき、7月1日から21日までパブリックヒヤリングを行っていた。その結果30件 の意見・要望を受け付け、その結果を踏まえて一部中間とりまとめを修正し、ほぼ原案通りまとめた。
今後は同省電波局による制度変更作業に入ると思われる。
▼[モビリティ・ロードマップ」のありかたに関する研究会は、2014年策定の官民ITS構想・ロードマップ]の全面的改定作業。
すなわち、今回作業は検討対象をドローンやサービスロボットなどモビリティ・サービスを支える技術全般に広げた「モビリティ・ロードマップ(仮称)」への発展版を狙っている。
さらに、ロードマップを策定するため、供給側だけでなく需要側の事情まで加味した上で、必要となる技術開発や制度改革事項など今後整理が必要と思われる論点について広い視点からの検討を行うとしている。