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ITSジャパン総会開催

[ ITS/CASE&MaaS ]


 H25年度ITSジャパンの総会・懇親会が6月11日(水)経団連会館で行われた。昨年の会議は「我国での10年ぶり世界会議」開催準備中ということで盛り上がったが、今年は見方によればそれ以上に充実と盛り上がりを見せた会議であったと言える。最大の理由はITSに関する「やるべきテーマと体制」が国においてもオーソライズされ、ITSジャパンや関係者のコミットも明確になったからである。
具体的には、科学技術イノベーション総合戦略(平成25年6⽉7⽇閣議決定)及び⽇本再興戦略(平成25年6⽉14⽇閣議決定に基づき新設されたSIP(府省横断による戦略的イノベーション創造プログラム=Cross-ministerial Strategic Innovation Promotion Program:SIP)において、「自動走行」が取り上げられ、プログラムディレクターに、渡邉ITS Japan会長が就任したことが大きく影響している。 
 
目標とする社会と重要目標達成指標は以下のとおりである。
1..(産業面)我が国は、官民の連携により、2020 年以降、自動走行システム化(データ基盤の整備を含む)に係るイノベーションに関し、世界の中心地となることを目指す。

2..(社会面)我が国は、2020 年までに「世界一安全な道路交通社会」を構築するとともに、その後、自動走行システムの開発・普及及びデータ基盤の整備を図ることにより、2030 年までに「世界一安全で円滑な道路交通社会」を構築・維持することを目指す。

また、このような社会を達成し、自動走行システム化のイノベーションに係る世界の中心地となるにあたって、2020 年に開催される東京オリンピック・パラリンピックの機会を戦略的に活用することとする。すなわち、我が国において、2020 年までに、自動走行システムの実用化・実証(デモ)を含む世界最先端のITS を構築することを目標とし、そのような世界最先端のITS を、2020 年東京オリンピック・パラリンピックにおいてショーケースとして海外に対して提示、プレイアップすることとし、これによって、その後のITS に係る車両・インフラの輸出につなげていくものとする。

総会後の講演では
「官民ITS構想・ロードマップ」について内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室内閣市川類参事官
「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」について内閣府参事官(戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)担当) 田沼企画官がそれぞれ説明した。

総会後の懇親会では山本一太 内閣府 特命担当大臣古屋圭司国家公安委員長が登壇し、山本大臣は「『自動走行』がSIPの中核だ」とエールを送り、古屋委員長は昨年の世界会議を振りかえりながらITSの発展について期待を寄せた。また各党からなるITS推進議員連盟の綿貫民輔最高顧問や国会議員が登壇したし、4省庁5局の局長が出席していた。
以上のように、内容、参加者ともに従来以上の盛り上がりは業界の期待を見て取れる。
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