カーエレクトロニクス展にITS関係も展示 |
[ ITS/CASE&MaaS ] 2009年7月18日 |
AT(Automotive Technology)International2009展が7月15日(水)から17日(金)パシフィコ横浜で開催された。(主催日経BP社)
AT International展は、この分野では最大の展示会で、要素技術から実用・運用にいたる幅広いテーマでの紹介が行われている。
ITS関連では、インターネットITS協議会が、ブースを設置し、その中で 長年車載で使えるパソコンや基本ソフトウエアの仕様策定を進めてきたが,これらを活用したシステムの事例をいくつも紹介している。 中でも実用化に一歩近づいたのが,経済産業省の委託事業「車載ITを活用した緊急医療体制の構築」として,今年度から4年間をかけて岐阜大学、デンソー、OKI等で進める緊急医療用システムである。年間の予算は2億円という。医師や空きベッドの状況といった病院の情報と,救急車に運び込まれた患者の情報をセンターに集め,患者を適切な病院に案内することを目指す(この項Tech-On,東洋経済7/18等)
また、ETCの車載ICで約60%を占めるといわれるルネサステクノロジーでは、5.8GHz帯を利用したITS向け通信方式「DSRC」に使えるLSIを紹介した。同社が「Teios」と呼ぶLSIで,ETC機能に加えて,DSRCの変調方式QPSKのベースバンド処理に対応させた。ただし,従来品と同じ32MHzのプロセサやROM/RAMを使うため,DSRCのセキュリティ信号処理などは難しく,別チップが必要となるもよう。同社はこの品種を,DSRCが本格的に普及し始めるまでの「つなぎの品種」(ルネサス テクノロジ)と位置付ける。 次世代品については検討中とするが,プロセサの演算速度を64MHzに向上させ,ROM/RAMの容量を増やす方針である。サンプル出荷時期は未定で,『DSRCの普及が始まる時期に合わせる』(同社)とする。(この項Tech ON等)