「CEATEC 2019」開幕、脱JAPAN.目指す |
[ ITS/CASE&MaaS 取材 ] 2019年10月16日 |
「CEATEC 2019」が10月15日、千葉市の幕張メッセで開幕した。開幕前日の10月14日、報道機関向けにブリーフィングと展示会場の一部を公開した。
CEATECは20回目の開催でCEATEC 2019のテーマは「つながる社会、共創する未来」
出展者は787社団体(昨年は725社/団体)で新規出展者数は、304社/団体でANAの初出展、Microsoftの久々の出展、自動車関連やPanasonicの撤退など企業展示イベントに対する各企業の選択と集中のスタンスが見える。また、米CESの影響でデトロイトモーターショウが1月から6月に変更されるなど、ショウ、イベントの間でも競争が激化している。
今年のCEATECはイベント名から"JAPAN"を取り、更に国際化を目指している。米のCESや上海のCES Asiaなどを意識していると思われる、海外からの出展社数は、24カ国/地域から250社/団体(昨年実績は19カ国/地域から206社/団体)となり、今年は,日ロの経済協力促進も踏まえロシアのブースも目立った。
特別企画展示としては、2030年ごろの未来の街がコンセプトの「Society 5.0 TOWN」、特定の産業を革新的に変革するソリューションや技術を展示する「SMART X」、スタートアップ企業の展示ゾーン「CoCreation PARK」を実施している。
また、今回は幕張メッセの1~8の全会場を使用し、展示ゾーンを区分する通路に余裕を持たせるなど来客への配慮も行われている。
一部公開の展示場ではモビリティ関連を取材した。モビリティ関連は、2014年には、モーターショー、ITS世界会議2014東京との共催をうたいウエイトが高かったが先述のように自動車関連メーカーの姿はない。
その中で、Japan Taxの配車ソフト、三菱電機の車載器、KDDIの会場内でのMaaS サービス、初出展の「ANA アバターイン」、会場外でのSBドライブの自動走行バスについて取材した。
「アバターイン」はコンピュータネットワークで用いられる、自分の"分身"となるキャラクター「アバターロボット」を使ってVR技術の活用より時間、距離、文化、年齢、身体能力など様々な制限に関わらず「移動」できる技術で、同社が米国のNPOなどとも提携して開発に力を入れているシステムである。これをモビリティト呼んでよいかどうかは議論あろうが、ANAのIT技術活用による異業種進出の意気込みが見られた。
会期は18日までで,来場者総数は、144,491名(主催者は16万人を期待,昨年は156,063人)であった。