米 Portland(ポートランド)の都市・交通政策調査 その3 |
[ ITS/CASE&MaaS ITS海外情報 特集記事 ] 2014年11月30日 |
Portland(ポートランド)の都市・交通政策を理解する上でポートランド市の「政治構造」を整理しておくことが必須である。
http://www.city.sapporo.jp/somu/machikiso/documents/kyodo-seika23-1.pdf
先に紹介したNHKの番組でも、直接選挙で選ばれた5人のCouncilと市長が住民の提案を聞き、即決する場面があった。
住民は近隣組合(Neighborhood Association:以下NA)」の代表である。
NAは市内に現在ポートランド市には、95のNAがあり、ほぼ全域をカバーしている。市内95のNAは7つのエリアに分けられ、エリアごとに事務所が設置されている。活動内容 様々な人々がネイバーフッドの生活環境を改善するために活動。主な活動は、ゾーニング規制、防犯活動、交通改善、ネイバーフッド祭り、近隣公園の美化等である。ポートランドでは、1930年代からこの活動が行われ、1974年に住民がコミュニティに参加する仕組みであるNAの調整や支援を行うオフィスの設立を決め組織を公式に認めている。
https://www.pdx.edu/sites/www.pdx.edu.fsp/files/Citizen%20participation%20in%20Portland%201.pdf
行政は直接選挙で選ばれた上記の市長と少人数のCouncilが執行する。そうなるとNAのような組織は必須になるのではないか?
わが国も「市民参加」『住民自治」がの重要性が訴えられ、ポートランドがそのモデルの一つとして紹介されているが「地方自治の仕組み」の差異を含めを根本的に分析する必要がある。
訪問中たまたま中心街の広場(Pioneer Center)で行われていた年1回のボランティア団体の行事(Volunteer EXPO)のスナップ。彼らとNAの関係については聞きそびれた。