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第44回東京モーターショー「SMART MOBILITY CITY 2015」(更新)

[ ITS/CASE&MaaS パーソナルモビリティ 自動運転 ]

第44回東京モーターショーの主催者企画展示「SMART MOBILITY CITY 2015」(以下SMC)を取材した。この企画展示は第42回(2011年)から開催され今回で3回目である。
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今回のテーマは「もっと自由に... クルマが変わる、くらしが変わる、社会が変わる」で主催者の自工会は「エネルギーを選べる自由、情報やサービスを簡単・便利に利用できる自由、海外の方も母国語で、またお身体に不自由のある方も、安全、安心、そして簡単、快適に移動できる自由など、様々な「自由」がもたらすこれからのクルマ、くらし、社会を提案。そして、2020年を目標とした東京の新たな進化と、その先を展望した先進の都市システムをイメージさせる展示や体験を提供する」としている。

総合プロデューサーの古見修一氏(株式会社SD代表取締役・空間プロデューサー)は「2020年に向けて大きく変動するクルマや街の明日を見て、体験して、感じていただきたい」としている。

1.主催者展示コーナー
クルマや都市に係る各種システムや先進技術などのイメージを理解する為、①~③のコーナーが設置されていた。
① ステーションコア
都市と交通に関する最新技術&システムを紹介する、SMC2015のセントラルステーション。
② パーソナルモビリティ研究所
クルマと人の共生を目指すパーソナルモビリティ研究の最先端技術を紹介
③ クルマとICT&E(Energy/Entertainment)研究所
自動運転技術やクルマと情報・エネルギー、エンターテイメント等の最新技術を紹介。 パネルやイラストを見たが29日のプレスデーと30日の開会式にはでは説明員も不在で残念ながら企画者の意図を理解することは出来なかった。一般来客者はほとんど理解できないのではないかと思われる。
2日や6日に行われたシンポジューム参加によって理解度が浸透することを期待。

2.官庁・団体・企業展示コーナー
官庁・団体コーナーでは、国土交通省道路局の「ETC2.0」、道路情報システムセンターによる「VICS WIDEサービス」、ITS ジャパンによる「SIP Adusへの取り組み」が大きなスペースを確保して広報しており、各展示者の意図が読み取れた。
それぞれの説明員に比較的詳しく説明を受けたが、「ETC2.0」については説明員がITS推進室以外の担当者でETC2.0 ならではのメリットは聞き出せなかった。ITSジャパンコーナーでは、自動運転に関する各関連業界内での「温度差」の存在を感じた。 企業コーナーでは自動車メーカーのほかに素材メーカーの旭硝子が展示していた。自動車トップ3社はそれぞれ日産が「電気自動車」、ホンダが「超小型電気自動車と水素」トヨタが「ITS Connectと超小型電気自動車」を展示していた。ホンダ、トヨタはタイミングよくトップによるプレゼンを聞けたが、トヨタはプレゼンの後半で社長自らが登壇して担当専務とのやり取りで自動運転への積極的取り組みをPRしたのは注目される。トヨタは少なくとも広報的には「積極姿勢」に舵を切ったと思われる。

3.実車市場コーナー
自動運転車、超小型電気自動車の試乗コーナーは、前回同様希望者が多く主催者側の両者に対する関心度向上策は成功している。
30日の開会式後の東京モーターショー総裁三笠宮瑤子女王殿下の会場視察でも、自らホンダの超小型電気自動車のハンドルを握り自ら運転、外部から池自工会会長が説明するなどこの種の行事としては非常に珍しい演出が見受けられた。

「三笠宮瑤子女王殿下の超小型自動車による会場視察
とトヨタブースでの豊田社長の様子」
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2015smcsinpo04.jpg また、関連フォーラムやセミナーが開催された。11月2日には「消費者のニーズから進化するくるまとテクノロジー」のテーマでトヨタ、ホンダ、テスラが、「クルマは新たなるデザインの時代へ」のテーマではナビタイムジャパン 等が登壇した。

11月5日の「国際シンポジウム」では池自工会会長が、基調講演で同会がこのほどまとめた「自動運転ビジョン」を説明した後、日米欧の自動運の取り組みと課題について報告と意見交換が行われた。

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以上3回目を迎えたSMCに関する企画展示も少しずつ進化し具体化してきている。今後一つの節目である2020年い向けて次回2019年にどのような進展が見れるか楽しみである。

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