猪瀬東京都知事 ITS世界会議での都の取組について記者会見 |
[ ITS/CASE&MaaS ] 2013年6月 9日 |
6月7日の定例記者会見で猪瀬東京都知事 ITS世界会議での都の取組について公表した、
「今年10月にITS世界会議東京2013が開催されます。このITSというのは、高度道路交通システムということで、Intelligent Transport Systems、Intelligent Transport SystemsだからITS、この頭文字をとって高度道路交通システム。これは、最先端の情報通信技術により、渋滞解消などを目指す交通システムの総称でありまして、実用化された技術としてはカーナビやETCがあります。近年では、災害時の活用も期待されてます。世界会議は、年に一度開催され、日本では9年ぶり開催ということになります。60カ国以上の民間企業、行政、研究機関から8000名以上の参加者が見込まれておりまして、10月14日から5日間、東京ビッグサイト等で開催されます。
東京都は、この世界会議の場で、震災時におけるITSを活用した新たな取り組みを示すことになります。震災時には、道路情報を迅速に提供することが、ドライバーの安全や緊急車両の交通を確保する上で役に立ちます。
東日本大震災のときには、自治体が持っている通行止め情報、それが1つあって、自動車メーカーが持っている通行実績情報、ここは通れるよという実際に通った跡、それから行政の、自治体の持っている通行止め、これが集約されるまでに、集約されて提供されるまでに3週間要したんですね。これが非常にネックになっていました。片や通行止めを出している、片や実際に道路を走って、ここ走れたよという実績がある。それをつながるようにすると。今度は、東京都は震災時に官民の情報を一元的に集約して、速やかに提供できる画期的な仕組みについて、産学官共同で、国に先駆けて研究を進めております。世界会議では、これまでの研究成果として、通行止め、通行実績情報に加え、交通規制や駐車場情報など、官民の各種情報を集約して、スマートフォン等で提供する「東京モデル」を世界に示していきたい。」