米国:異常気象で車載情報システムの利用が急増---GMのOnStar |
[ ITS/CASE&MaaS ] 2008年9月29日 |
GM(ゼネラルモーターズ)は、米国テキサス、ルイジアナ、ミシシッピ、アラバマ各州で、OnStarを活用する動きが広がっていると発表した。
GM車に搭載されているOnStarは、緊急の際に「OnStarボタン」を押すだけで、専門の訓練を受けた緊急事態に対応する「クライシス・アドバイザー」に連絡、必要なサービスを受けることができる。同サービスの電話受付件数は、8月末現在で通常の30%増となっている。
OnStarの緊急援助サービス「OnStar Crisis Assist」では、専門の訓練を受けたアドバイザーのクライシス・アドバイザーが、さまざまな緊急アシストサービスを提供する。
具体的には、OnStarに搭載されている無線呼び出しシステムや全地球測位システム(GPS)機能を使って連絡してきた利用者の所在位置を特定、必要に応じて関連機関に通報して現場急行などのサービスや利用者が緊急対応を必要とすることをOnStarで連絡した場合、警察などの公共機関などに通報する。
また、緊急時、利用者は家族や近親者、友人に連絡を取ることができるほか、緊急災害情報をリアルタイムで提供して、食料や水の配給情報、シェルターなどの緊急避難施設や宿泊施設に関する情報、道路の封鎖や停電、最新の気象情報などを提供する。
OnStarは、フロリダ州を襲った熱帯性暴風雨「フェイ」や南カリフォルニアで発生した地震など、最近発生した災害でも加入者向けのサービスを提供している。
2008年9月11日