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トヨタ・豊田市・TTRIの変化-豊田市交通モデル都市づくり⑧

[ Editor’s Column Smart City/豊田市動向 自動運転 ]

昨年の11月26日(金) 豊田市産業文化会館において、(一財)豊田都市交通研究所(以下TTRI) の創立30周年記念シンポジュームが開催され、出席した。(当日、出席者には「30年史」が配布された。)

筆者は、約50年前のTTRIの前史時代「豊田交通問題研究会」発足当時 トヨタ自動車 広報部 交通環境課に所属、その活動に深くかかわった。その後、異動によりTTRIの活動との関係は途絶えた。

2004年 退職とともに「NPO法人ITSプラットフォーム21」を設立。それを契機にTTRIとの関係が復活、研究企画委員会のメンバーとなった。交通政策における「ITS」や「住民、市民参加」の関連で声をかけていただいたと思う。
シンポジュームでは、基調講演で太田市長、原田所長がTTRIの歴史について触れている。

▼以下 簡単に振り返る▼

TTRIは、1973年の豊田市内交通対策委員会を嚆矢とする。豊田市でも、交通事故、渋滞、大気汚染、など交通環境悪化が深刻化してきた。1975年、豊田市交通問題研究会が発足、1978年に 財団法人(所長栗本豊田高専教授)となった。

豊田市交通問題研究会の発足にはトヨタが関与した。
トヨタは地域貢献として、豊田市に寄付が行われ研究会の研究費に充当された。
豊田市交通問題研究会は、会長に西山市長(当時)、研究委員長に 中京地区での交通工学の重鎮である 渡辺新三 名工大教授(当時)が就任、総合調整部会には、名工大 松井助教授(当時)が就任、中京地区の専門家からなる集団が、豊田の交通体系の在り方について検討、トヨタも参画した。

議論の中心は、豊田市道路網.jpg

●公共交通網が貧弱な豊田市において「高速ライナー構想」と名付けた「バス専用レーンによるバス網」の構築、
● 同市の南北を貫く 国道248号線の渋滞対策としての環状道路の整備
●名鉄 豊田市駅前の活性化のための交通対策、

等であった。

豊田市交通問題研究会はその後、1991年に 「財団法人豊田交通研究所(所長 新谷東大名誉教授)となり、1998年に、豊田市15億円、トヨタ14億円、損保業界1億円 出捐、計30億円、今日に至っている。
その間、太田市長や原田所長のプレゼン資料にもあるように、交通環境、交通政策、TTRIの体制や重点は大きく変化している。
TTRI原田所長0.jpgTTRI市長03.jpg

◆以上を踏まえ TTRI、トヨタと豊田市、の体制変化に絞り、論点を整理する。
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