トヨタ・豊田市・TTRIの変化-豊田市交通モデル都市づくり⑧ |
[ Editor’s Column Smart City/豊田市動向 自動運転 ] 2022年1月 9日 |
1.TTRI研究体制の変化・充実
TTRIのスタッフの構成は、研究部長はトヨタ、研究員は豊田市職員とトヨタ社員及び愛知県コンサルタント会社からの出向者から構成、その後、プロパーの研究部長、研究員が採用、現在は、豊田市、コンサルタント会社からの出向研究員はいない。トヨタからの出向は1名、元職場で交通問題について専門的に検討していた組織からの出向者ではない。
新しい組織は、当初 人材について設立母体となった組織からの支援を仰ぎ、その後、独自の人材を公募採用することが一般的である。TTRIもその例と言えるが、その背景には財政基盤が強化されてきたことや派遣元のニーズの変化も大きい。
2010年には 公益財団法人となった。研究員のプロパー化とともに、豊田市・トヨタからの受託研究に加え、自主研究、内外学会への発表も増え、都市交通研究機関としての地位も築きつつある。原田所長のプレゼンにもあったが、研究員には大学教員として転籍したものも多く、いわばキャリヤパス、人材供給源としての役割も果たしている。(下左図 TTRI30周年史)