名古屋自動運転シャトル試乗とSTATION Ai取材(追記) |
[ Editor’s Column イベント報告 取材 自動運転 ] 2024年12月26日 |
■12月23日(月)、名古屋市内で実証中の「自動運転車」シャトル(*)試乗との終点 スタートアップ支援拠点「STATION Ai」を見学した。
(*)自動運転車シャトルについては2024年11月7日(木)~2025年3月19日(水)(土日祝日年末年始除く)運行している。詳細は10月13日の本欄で紹介した。
https://www.its-p21.com/information/its_trends/117l2.html
●路線はSTATION Ai(名古屋市昭和区)と名古屋駅付近間のノンストップ、自動運転レベル2である。
●愛知県の事務局によると、交通量の多い都市部における幹線道路の車速に沿った自動運転車両による定期運行は、全国初の取組である。
●実証は、NTTドコモを幹事とする9社で実施しており、トヨタのミニバン「シエナ」にMay Mobility Japan社(*)のAIによる自動運転システムを搭載している。事務局によると、「シエナ」にはライダー5個、カメラ8個、ミリ波レーダー5個を搭載。
(*)米国ミシガン大学の自動運転開発チームを中心としたメンバーにより2017年に設立された。これまでに米国の9都市において300,000回以上の自動運転シャトルによるサービス(乗車)提供を実現しており、自動運転テクノロジー及び自動運転シャトルサービスの経験を持つ。
「シエナ」は、トヨタが米国向けに開発し米国で生産中の車両で、従い実証中の車両は左ハンドルである(右下図)。本来6人乗りであるが、助手席は関連機器搭載の為閉鎖されており、乗客定員は4人である。
●本数は4本往復/日で、「予約」タブはすぐ満席になる。希望日の予約は早めにしないと難しい。「STATION Ai」への通勤、業務目的の利用者が多いと想定される。今回の同乗者も通勤に使用していると話していた。乗車定員4名、2列目座席と3列目座席にそれぞれ2名。
自動運転の実証実験(名古屋市内)
https://www.its-p21.com/information/editors_column/post_309.html
●運行はレベル2で「手動と自動を頻繁に切り替え」ていたが、将来のレベル4提供を想定して、遠隔管制も実施している。車内には、乗客向けに運行状況を示すモニターが設置していた。
■「STATION Ai」は、2024年10月に開業した日本最大のインキュベーション拠点で、ソフトバンクの子会社STATION Ai株式会社が運営している。
●7階建のビルで、スタートアップ企業約500社、パートナー企業・団体約220社が参加。見学当日もイベントが開催されており、各施設とも活況を呈していた。1月22日には愛知県自動運転コンソーシアム総会が開催される予定である。
愛知県は「創業館」と名付けた展示ブース(右下図)を設置しており、近くトヨタ等も展示ブースを設置する予定である。
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