名古屋自動運転シャトル試乗とSTATION Ai取材(追記) |
[ Editor’s Column イベント報告 取材 自動運転 ] 2024年12月26日 |
名駅―ステーションAi間運航の自動運転シャトル試乗記
12月23日に、YKさんと2人で名古屋駅→ステーションAiの自動運転シャトル便に試乗し、ステーションAiを見学した。忘れないうちに感想記を書いておこう。
まず、シャトル便。
May Mobility Japan社の自動運転システムをトヨタの北米専用ミニバン車「シエナ」搭載したもので7-8名が乗車定員であるが、助手席を潰して自動運転システムの制御装置が搭載されており、ドライバーを除くと2列席2名、後席2-3名の計5名が乗車できる。乗車するにはネットでの予約が必要であり、直ぐに満員になるようである。
私たちは運転席の直ぐ後ろの2列席の座らせてもらった。このシャトル便は、ステーションAiへの通勤の足として利用されているとのことで、もう1名後席に通勤女性が同乗した。
100m道路へ出るまでは、ほぼ手動運転での移動で、100m道路に入ってから、本格的な自動運転になり、周辺車両の速度に合わせて、運航された。車線変更や駐車車両の回避や車線変更は、殆ど手動運転で行われている。自動運転→手動運転は通知がないが、手動運転→自動運転はブザーが鳴るので、乗車していても分かる。右左折に自動運転で、右左折が行われたのは、100m道路への合流時と、100m道路から外れて、鶴舞方面へ右折する時だけで、他は手動運転になっていたと記憶する。
走行時は、確かに周りの車の速度に合わせ(?)、50km/h前後の速度で運航しており、自動運転の違和感はない、スムーズなスタート・ストップが実現されていた。一方、信号停車時などは、普通のドライバーならこんなに空けないだろうという車間距離(8m~10m以上?)をとっており、自動運転もまだまだだな-と思えた。
自動運転システムの制御装置は助手席を占有するほどの大きさで存在感を示していたが、冷却ファンの音で、信号待ちなどで停車中の冷却ファンの音と、自動運転で走行中の冷却ファンの音では、その大きさが、聴いていて分かる程、違っており、自動運転中の信号処理負荷の大きさが、改めて認識された。
あと、運航状況のモニタ上に車両周辺の他車や横断歩行者等を表示されているが、時々表示が消えてしまうことがあり、表示だけの問題かそれとも本当に認識されていないのか気になるところである。
次に、ステーションAiの感想を述べる。
ステーションAiは鶴舞公園の南端に位置し、7階建てのかなり大きな建物で、今年の10月に開館した日本最大のインキュベーション拠点とのことである。
見学者はM2フロアまでしか入れないが、2Fフロアには、ホテルのロビーのように、来訪者のだれもが気軽に談笑できるよう、数多くの椅子・テーブルが配置されている。ここでの出会いが新たな起業に結びつく事を期待する、運営者の意図が覗える。
1F・2Fにはエスニック料理等を気軽に楽しむことが出来るレストランもある。
ステーションAiには、既に約数百社のスタートアップ、パートナー企業・団体が参加しているとのことで、期待も大きい。トヨタグループも異業種との接点を求めて、いくつか参加しているようである。
まだ開館したばかりで、成果の発表はないが、大きな期待と夢が感じられる施設である。
近い将来の成果を期待したい。(2024年12月31日 YN記)
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