「自動運転啓蒙組織」PAVEが発足-CES2019- |
2019年1月17日 |
◆◆自動車関連ではAI、5G、自動運転、セキュリティ、VR、シェアリングなどに関する展示が網羅されている。
参加企業は、自動車OEM、ボッシュ、コンチネンタル、ZF,バレオ、デンソーなど日欧の主要なティア1・メガサプライヤーが顔を揃えている。
展示では、昨年注目を集めたトヨタの「e₋パレット」のような新しいコンセプトとアライアンスの発表はない。逆に自動運転が少しずつリアルに近づきつつあることを示しているのではないか?と思われる。
エヌビディアが自動運転『レベル2+』自動運転パッケージを展示することなど、まずはレベル2をしっかり実現するということが「現実的市場観」であることを示している。
トヨタTRIが行った「ガーディアン(高度安全運転支援)、ショーファー(自動運転)」の使い分けのコンセプトも同社の従来の「チームコンセプト」をより具体化させたものである。
◆◆以上のような動きの中で非営利団体米安全委員会(National Safety Council)の呼びかけで自動運転啓蒙教育組織「PAVE」(Partners for Automated Vehicle Education)が発足したのは注目すべきであろう。
昨年のアリゾナでのウーバーによる事故で、ドライバーをはじめ市民への啓蒙の必要性が言われた。
PAVEにはアウディ、ベンツ、トヨタやグーグルウェイモのほか、GM,GMクルーズ、エヌビディア、モービルアイのほか米国盲人連盟など20以上の団体・企業が参加している。消費者向けの実践的なワークショップや主要な学術機関と協力して政策決定者向けの政策ワークショップを開催する他ソーシャルメディアコンテンツの製作などを通じて、AV技術の知識や安全性について、アピールすることを目的としており、AVに関する社会的受容性の醸成という観点からも注目される。
下記は、PAVEの記者会見動画