NEDO「とよたエコフルタウン」に水素ステーション設置 |
[ Smart City/豊田市動向 トヨタ ] 2013年6月 5日 |
トヨタは、豊田市の低炭素社会モデル地区である「とよたエコフルタウン」に
電動モビリティの充電ステーション「スマートモビリティパーク」を設置した。
「スマートモビリティパーク」は、電動モビリティシェアリングの拠点であるとともに、
太陽光発電機能と蓄電機能を備えており、系統電力への負担抑制に向けてエネルギー
マネジメントを 実施することが可能な充電ステーションである。
この充電ステーションは、2011年の東京モーターショーに出展した「トヨタスマート
モビリティパーク」の コンセプトがベースとなっており、以下の特長がある。
1.電動モビリティシェアリングの拠点
▽ 公共交通の最寄駅と最終目的地の間の数キロ程度の近距離移動を想定した電動モビリティシェアリングサービス「Ha:mo RIDE(ハーモ・ライド)」*1のステーションの一つとして、今秋より稼働予定。
▽ 当面は、「Ha:mo RIDE」の体験用として、超小型電気自動車(EV)「コムス」(トヨタ車体(株)製)3台と 電動アシスト自転車「PAS」(ヤマハ発動機(株)製)5台を設置。ICカードを使った認証・開錠による車両の無人貸出の体験や、とよたエコフルタウン」内での「コムス」や「PAS」の試乗が可能。
2.発電・蓄電・給電とエネルギーマネジメント機能
▽ 太陽光発電機能と蓄電機能を備えており、太陽光発電による電力と系統電力を併用して、電動モビリティへの充電が可能。また、一般家電用電源コンセントを備えており、非常時には、蓄電池に蓄えた電力を電化製品などに給電することも可能。
▽ ステーションに設置されたモニター画面に、発電時・蓄電時・系統電力使用時・電動モビリティへの充電時の電力状況などを表示。
また、それらの推移を1分単位で測定し、昼間の充電に太陽光発電による電力が不足する場合は、深夜に蓄えた系統電力を使用するなど、系統電力のピークシフトを図るエネルギーマネジメントを実施。
▽ 今後は、地域エネルギーマネジメントシステム(EDMS)と連携し、豊田市のEDMS実証実験に参加する世帯の電力需給状況を踏まえて、ステーションの運営と地域系統電力への負担抑制を両立するエネルギーマネジメントの検証を実施予定。
また、NEDOは
水素供給・利用技術研究組合との共同研究である地域水素供給インフラ技術・社会実証の一環として、商用仕様の実証水素ステーションで、とよたエコフルタウン水素ステーション」を設置した。
これは、国内最大級となる直充填方式(水素圧縮機からFCVへ直接圧縮水素ガスを送り込む方式)の大流量圧縮機が組み込まれたドイツ・Linde製パッケージ型水素ステーションを導入することで、利便性向上・省スペース・低コスト化を図っており、燃料電池自動車と豊田市が運行する
燃料電池バスへの急速充填の実証を通じて、今後の商用水素ステーション整備に向けた総合的な実証を行う予定