豊田都市交通研・研究発表会 |
[ Smart City/豊田市動向 ] 2010年7月21日 |
(公)豊田都市交通研究所(以下都交研)平成21年度の研究報告発表会が7月16日(金)豊田産業文化会館小ホールで開催された。
発表会は、都交研理事長の鈴木市長の挨拶の後、竹内岐阜大名誉教授の「成熟社会のの地域づくりと地域公共交通計画」と題した特別講演、研究報告が行われた。
竹内教授は「持続可能な地域社会の形成」のためには
①市民のモビリティの確保 ②地域環境負荷を軽減する公共交通 ③延び切った都市の開発フロンティアを収縮・コンパクト化の必要性を強調。
成熟した地域社会では、「公助、共助、互助、自助」のバランスの中で、地域文化の継承→人の交流→新しい産業としての文化・教育・観光の発展が「ものづくり産業」と合わせ必要であることを訴えた。最後にトロントの都心と郊外の都市計画を例に、コンパクト化の重要性を説いた。
研究報告では、安藤研究部長から概要説明の後、担当の研究員から
「障害者のモビリティ確保のための交通実態把握に関する調査研究」自転車共同利用実験」「地域公共交通確保の考えと研究所の取り組み」について報告が行われた後、活発な質疑が行われた。
なお、都交研は設立20周年を記念し10月15日記念シンポジュームの開催を予定している