「高齢者にやさしい」PM、福岡で実証実験 |
[ パーソナルモビリティ ] 2011年8月28日 |
36道府県の知事でつくる「高齢者にやさしい自動車開発推進知事連合](*)は10、11月に福岡県朝倉市で,事故防止や運転補助の機能を備えた2人乗りの小型車で実証実験を行う。
概要は以下の通り
(1)65歳歳以上の40人をモニターに実施。トヨタ車体製の超小型電気自動車「コムス」(1人乗り)と、選定中の2人乗りの小型車をモニターとして日常生活で1週間ずつ使ってもらう。
(2)20~70歳代のモニター約30人に一般車を運転してもらい、2人乗り小型車の速度や視認性などについて感想を求める。
(3)実験で得たデータをもとに、軽自動車より小さい高齢者向け小型車の規格創設や開発を国とメーカーに求める。
(*)
「高齢者にやさしい自動車開発推進知事連合」は、公共交通機関が整備されておらず、自動車が日常的な交通手段である地方の実情や高齢者の事故実態、ニーズなどを踏まえ、2009年度から高齢者が運転しやすい自動車のあり方を検討してきた。同連合の下に自動車工学や人間工学、加齢医学などの幅広い専門家で構成する「高齢者にやさしい自動車開発委員会」を設置し、今年2月には車両コンセプトを東京半蔵門でまとめ公募の優秀コンセプトも表彰した。(写真はその例)
車両コンセプトでは近距離しか運転せずに高速道路も利用しない高齢ドライバーのニーズに対応する車両として、軽自動車の規格よりも小さくミニカー(第一種原動機付自転車)よりも大きい2人乗り小型車を提案。高齢者が運転しやすく、安全に運転するために必要な運転支援機能なども盛り込み、自動車メーカーや国に対しても高齢者にやさしい自動車開発に向けた対応を求めている。