あいちITSワールド2009 |
[ ITS動向 ] 2009年11月23日 |
20日から開催された名古屋モーターショーの特色は毎回ITSのイベントガ同時に開催されていること。
その中でも今回は、従来の大学ごとの展示と合わせて、大学生がITSに関する研究成果を壇上で発表したことだろう。
また開会日の20日には、ITSジャパン渡邉会長が同会場で「持続可能なモビリティ社会の実現に向けて」と題し特別講演を行った。
その中で同氏は自動車社会の進むべき方向として、低炭素社会に向けて、石油の採掘から消費までの全過程におけるCO2排出量を総合評価するグローバルな視点が必要と強調。。西暦2100年を見据えた長いスパンでロードマップを描くことで、自動車社会の進むべき方向性が見えてくるとした。
また、現在ITSジャパンが検討に着手したプローブ情報サービスの共通基盤整備の活動にも言及。現在は各社ばらばらなプローブ情報を統合し、巨大なデータベースが構築できれば、ドライバーの利便性は飛躍的に高まるはずである。これは、産官学を取りまとめる立場にあるITS JAPANにしかできない、もっとも重要な使命のひとつと言う認識を示した。
最後に「ITSは、既存の社会システムを根底から覆す21世紀のイノベーション」と位置づけ、クルマ単体の技術開発を超えて、これからは都市やインフラ、社会、あるいは人々のマインドとの"すり合わせ"が必要である、と強調した。
22日にNHKで放映された「日曜フォーラム」でも同氏は同様な発言を行っており、2013年の東京での世界会議に向けての舵とりが期待される。