ナント市調査結果 |
2009年9月18日 |
ナント都市圏 Paul Cloutour 市民交流部長他と約2時間半に渡り意見交換を行い、又 Gilles Farge 交通部長に、ナント市内で開催中の交通祭りを案内いただいた。
ナントはパリからTGVで約2時間、ロワール地方最大の都市で、ナント都市圏はナント市を含む24の自治体で構成され、人口56万人、 面積490km2、中心都市ナントは人口27万人、面積65.2km2を占める。
【参考】富山都市圏 人口56万人・面積2050km2
福井市 人口27万人・面積 536km2
ナントの交通政策は、レンタル自転車、トラム、バス、パーク&ライドの混合サービスにより行われている。
ナント都市圏共同体における都市圏交通計画(PDU)は、2000年に策定(2000~2010年対象)され、第1ステージの Evaluation Assessment が終り、現在第2ステージの Strategic Direction が進行中で、2010年6月には第3ステージの Action Plan に移行する予定。
1990年~2000年対象の計画に比較して、インフラの整備中心から、モビリティマネジメント
(管理や利用に関する誘導、コミュニケーション)や交通関係者の連携を重視した内容に移行している。
① あらゆる人々のためのモビリティの発展を追求
② 全ての中心地へのアクセシビリティを拡張
③ 自動車と他の交通手段(公交通+自転車+徒歩)の割合を50/50で均衡させる
④ モビリティの総合的マネージメント活動の展開
⑤ すべての交通関係者の連携を図る
主な施策
① 公共交通の拡充
② 中心市街地における駐車場の強化
③ 公共空間の再配分による新しい都市空間の創造
④ 自転車利用促進政策
⑤ モビリティマネージメント:中心市街地のゾーン30
ナントでは、歴史的保全地区(約52ha)にゾーン30を適用している。同地区内を通過する広幅員の幹線道路(トラム上下線、自動車2車線)でも、30km/h以下 の速度規制を実施。ゾーン30内では、信号機や横断歩道がないのが特徴
尚、詳細の報告は後日アップする予定。
ナントはLe Machineの本拠地としても有名で、その巨大な象には驚いた。