音声で歩行者見落とし防止 愛知県警、豊田で実証実験 |
[ ITS動向 ] 2008年9月29日 |
横断歩道上の歩行者の見落としなどをドライバーに警告する新しいシステムの導入に向けて、県警が豊田市内で実証実験を始める。年内に道路管理者などと協議して複数の交差点を選定し、準備に入る予定だ。2010年度には事故の多発する各地区で本格運用を目指す。
新システムは、交差点に設置したセンサーが歩行者を確認すると、赤外線を利用した通信用端末「光ビーコン」で車に情報を伝達。カーナビから「横断歩行者に注意」の音声が流れる仕組み。ドライバーから横断歩道上が見えにくい夜間や雨天時などの効果が期待されている。
さらに、センサーが渋滞を感知すると、ドライバーに追突防止の注意を促すほか、交差点手前での減速が不十分とセンサーが判断した場合は、信号の見落としを警告する。
県内の今年の交通事故死者数は18日現在166人。昨年同期より23人少ないものの、ワースト1が続いており、県警交通管制課の高木均課長は「新システムは交通状況などを視覚だけではなく聴覚でもドライバーに提供できることから、事故防止につながりそうだ」と期待している。
(2008年9月20日 読売新聞)
http://chubu.yomiuri.co.jp/news_kan/kan080920_5.htm